日本の柔道に金メダルなど必要ない理由
2012/8/18
今回のロンドン五輪で、日本男子柔道界としては初めて金メダル無しという結果に終わりました。 これを受けて、世の中では、世界でも通用する練習方法に変えるべきだとか、型にはまった日本伝統の柔道スタイルを変更するべきだという声があがっているようですが、個人的には大反対です。 学生時代、少しだけ柔道をかじった経験があるので、あえて言わせてもらえば、柔道とは勝ち負けではなく精神を鍛えるもの。 柔道を通じて人間力を形成するものであって、勝ち負けが目的ではないと思っています。 そして、その柔道を通じて数多くの学びや気づきを得て、今でも役立っています。 どんなに負けても、日本の柔道スタイルは変えないで欲しい。 これが私の気持ちです。 たとえ銅メダルさえ取れなくても、全戦全敗したとしても、柔道精神を曲げないで欲しいと思います。 負けてもなお相手に尊敬されるような柔道スタイルを、負けてもなお見るものに感動を与えるような正々堂々とした正義感あふれる柔道スタイルを確立できるのは、日本の柔道だけだと思っています。 そして「勝ち」や「負け」という次元さえ超えた世界観を見せて欲しいです。 |